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小石原のご飯碗
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小石原の窯は小鹿田窯の本家ともいうべき存在です。民藝ノートでも、すでに紹介していますが、小鹿田窯とは共通した技法が多く、区別が難しい作品がかなりあります。それぞれにご贔屓はありますが、作品の窯元を間違えることもありましょう。いずれにしても、全国に誇る民窯ですので、愛好者も多く、民芸品店なども、いずれかの作品を置いいます。写真は小さなご飯碗ですが、カメラの位置で、極めて大きく見えますが、直径は12センチの浅いご飯碗です。女性用に人気があるとか…聞きました。
author:民藝種月, category:九州, 14:14
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伊万里の赤絵鉢
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伊万里焼は今日では有田焼の総称で全国的に知名度があります。規模も大きいため、ピンからキリまで、作品の幅が広いことが特徴でしょう。有名な柿右衛門や今右衛門、さらに館林源右衛門など、さらに裾野は広がります。また流通も全国規模のため、どこに住んでいても、有田焼は入手できます。写真は赤絵の鉢ですが、内側も外側もベッタリと絵が描かれています。私はベッタリは好みませんが、頂いたものですので、持っています。最近は、こうしたものも、技術的に簡単な処理が可能とのことですが、かっては手書きでしたため、職人は苦労したようです。でも伊万里の鉢や大皿が今に残り、珍重されています。古い時代のものは、古伊万里と呼んで評価が高いようですね。
author:民藝種月, category:九州, 11:56
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小鹿田焼・続
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小鹿田の陶器は、この民藝ノートで既に四回ほど紹介介しましたが、今回は小さな壺の写真です。何を入れるか考えずに求めたものですので、使われずにありました。このように小さなものから大きな壺まで作っいます。皿は毎日のように使っていますが、飽きることがありません。小鹿田の刷毛目や飛びカンナの模様は、皿にはピッタリですが、小さな壺にはどうでしょうか。これを機会に塩入れにでも使ってみましょう。
author:民藝種月, category:九州, 17:01
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人吉の花手箱
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熊本県の人吉では、旧暦の二月に入ると各町毎に、エビス市が開かれます。この市は大勢の人達で賑わいます。そして帰りには、男の子にキジ馬、女の子には花手箱を買ったと聞きました。花手箱は香箱とも呼び、同じようなものが鹿児島神宮でも売られいます。ここのものは、割り木板で作られていますので丈夫です。また香箱は、山吹色と赤桃色で、派手な模様が描かれています。人吉の花手箱は、エビス市で売られているため、市箱とも呼んでいます。昔は松材を使いましたが、今は杉の木箱に和紙を貼り、椿の花と葉を描いています。やはり強烈な色彩ですね。
author:民藝種月, category:九州, 12:47
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源右衛門の角皿
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有田焼では、色鍋島の今泉今右衛門、濁し手の酒井田柿右衛門、さらに染め付けの館林源右衛門を加えて、有田の三右衛門と言います。と聞きましたが、それは別にしても、源右衛門窯の染め付けは、やはり有田を代表する器でしょう。この小さな角皿を始めとして、急須・汲み出し・皿など。すべてが丈夫で使いやすく、ながもちしてくれます。生活のなかで、立派に役割を果たしてくれるのが、源右衛門窯の食器でしょう。見て、使って、楽しめる食器ですね。
author:民藝種月, category:九州, 11:12
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沈寿官窯の黒物
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鹿児島の苗代川窯については、さきに鮫島佐太郎窯を紹介しましたが、今回は沈寿官窯の黒物です。この窯は、韓国から渡来した陶工の、リーダー的な存在として、白物と黒物の仕事を続け、内外で高い評価を得ています。明治期に万博へ出展した白薩摩は、ヨーロッパで絶賛され、輸出の糸口を開きました。沈寿官窯については、司馬遼太郎が「故郷忘じ難く候」に執筆しています。これを読むと苗代川窯の全貌が見えてきます。そのうえで訪ねては如何ですか。竹林に囲まれた苗代川は、焼き物の里に相応しい雰囲気に包まれています。白薩摩よりも、遥かに力強い黒物は、今日では此処にしか無いでしょう。
author:民藝種月, category:九州, 10:31
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佐土原土人形
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佐土原土人形は宮崎県佐土原町で作られています。ここの土人形は、ざっと三百数十年の歴史があると、聞きました。人形は伏見系ですが、地方の土俗性を写したものと、京風の文化性を伝えるものが混然として、伝統の長さが感じられました。人形の種類も多く、饅頭喰い・鯛持ち・高砂・日吉丸など、60種類もあります。この土人形は、3月と5月の節句に贈答する慣行が長く続きました。明治・大正の最盛期には、20軒もの土人形屋があったと聞きましたが、私が訪ねた1980にはわずか2軒でした。佐土原町は宮崎駅からバスで約35分です。ここには土人形の他に、神代ごま・うずら車も有名です。
author:民藝種月, category:九州, 10:21
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別府の木でこ
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九州の別府は、静岡県の熱海とともに、日本を代表する温泉都市です。したがって、アジア地域からの、観光団も多いとか。そうした観光客相手の、土産物屋も繁盛のようです。この別府温泉みやげの一つに、「木でこ」があります。木でこは、戦国時代に遡ります。キリシタン大名の大友家が栄えたころ、3月と5月は勿論、平常でも魔除けの神として、飾られました。また木でこは、別名を大友人形とも呼んでいます。この木でこは、朝鮮の守護神である天下大将軍に似ており、茶色で八角柱の木彫りです。目をむき出し、赤い舌が特徴です。この木でこは、しばらく途絶えていましたが、昭和10頃に復活したと聞きました。いずれにしても、デザインが奇抜ですので、外人さんに人気があるのでしょう。
author:民藝種月, category:九州, 09:11
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倉吉のはこた人形
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鳥取県の倉吉は、山陰地方の城下町でした。城を中心にして、白壁の土蔵や、士族屋敷があった往時の面影が今に残ります。そうした町に相応しい郷土玩具の、はこた人形を紹介しましょう。「はこた」はコケシ風の愛らしい張り子人形で、小さなのは15センチから、大きいのは52センチまであります。頬が白く胴体が赤で、高松のホウコさんと似ていますが、もっと痩せ形で、手足が無く帯をしめています。始めて作られたのは、天明年間と聞きました。作り方は、桐の木型に和紙を貼って乾燥させ、横を裂いて型を抜き、胡粉を塗って赤いを主にして彩色し完成します。極めてシンプルな、日本らしさの残る人形です。
author:民藝種月, category:九州, 09:57
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小石原窯・続
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小石原窯は、小鹿田窯と共に、刷毛目や飛鉋の技法が有名です。特に大皿などは、その特徴が豪快に見えますね。飛鉋とは、古くは中国の宋時代に見られ装飾法です。ロクロの上で、回転する半乾きの陶器に、バネを当てると、その跡が刻み目になります。写真で紹介したのは、直径13センチの御飯碗です。やはり飛鉋を強調するため、碗は浅作りですが、その特徴は生きており、小石原窯らしい食器でしょう。この窯では、特技を活用し、大きな皿から小さな碗に至るまで、立派な作品に仕上げています。これだけ特技を、大切にし生かしている窯は、全国にも少ないでしょう。民窯として評価が高いのは、当然ですね。
author:民藝種月, category:九州, 10:19
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