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- 小石原のご飯碗
- 伊万里の赤絵鉢
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2008.01.21 Monday
伊万里焼は今日では有田焼の総称で全国的に知名度があります。規模も大きいため、ピンからキリまで、作品の幅が広いことが特徴でしょう。有名な柿右衛門や今右衛門、さらに館林源右衛門など、さらに裾野は広がります。また流通も全国規模のため、どこに住んでいても、有田焼は入手できます。写真は赤絵の鉢ですが、内側も外側もベッタリと絵が描かれています。私はベッタリは好みませんが、頂いたものですので、持っています。最近は、こうしたものも、技術的に簡単な処理が可能とのことですが、かっては手書きでしたため、職人は苦労したようです。でも伊万里の鉢や大皿が今に残り、珍重されています。古い時代のものは、古伊万里と呼んで評価が高いようですね。
- 小鹿田焼・続
- 人吉の花手箱
- 源右衛門の角皿
- 沈寿官窯の黒物
- 佐土原土人形
- 別府の木でこ
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2007.11.25 Sunday
九州の別府は、静岡県の熱海とともに、日本を代表する温泉都市です。したがって、アジア地域からの、観光団も多いとか。そうした観光客相手の、土産物屋も繁盛のようです。この別府温泉みやげの一つに、「木でこ」があります。木でこは、戦国時代に遡ります。キリシタン大名の大友家が栄えたころ、3月と5月は勿論、平常でも魔除けの神として、飾られました。また木でこは、別名を大友人形とも呼んでいます。この木でこは、朝鮮の守護神である天下大将軍に似ており、茶色で八角柱の木彫りです。目をむき出し、赤い舌が特徴です。この木でこは、しばらく途絶えていましたが、昭和10頃に復活したと聞きました。いずれにしても、デザインが奇抜ですので、外人さんに人気があるのでしょう。
- 倉吉のはこた人形
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2007.11.20 Tuesday
鳥取県の倉吉は、山陰地方の城下町でした。城を中心にして、白壁の土蔵や、士族屋敷があった往時の面影が今に残ります。そうした町に相応しい郷土玩具の、はこた人形を紹介しましょう。「はこた」はコケシ風の愛らしい張り子人形で、小さなのは15センチから、大きいのは52センチまであります。頬が白く胴体が赤で、高松のホウコさんと似ていますが、もっと痩せ形で、手足が無く帯をしめています。始めて作られたのは、天明年間と聞きました。作り方は、桐の木型に和紙を貼って乾燥させ、横を裂いて型を抜き、胡粉を塗って赤いを主にして彩色し完成します。極めてシンプルな、日本らしさの残る人形です。
- 小石原窯・続
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2007.11.15 Thursday
小石原窯は、小鹿田窯と共に、刷毛目や飛鉋の技法が有名です。特に大皿などは、その特徴が豪快に見えますね。飛鉋とは、古くは中国の宋時代に見られ装飾法です。ロクロの上で、回転する半乾きの陶器に、バネを当てると、その跡が刻み目になります。写真で紹介したのは、直径13センチの御飯碗です。やはり飛鉋を強調するため、碗は浅作りですが、その特徴は生きており、小石原窯らしい食器でしょう。この窯では、特技を活用し、大きな皿から小さな碗に至るまで、立派な作品に仕上げています。これだけ特技を、大切にし生かしている窯は、全国にも少ないでしょう。民窯として評価が高いのは、当然ですね。